森から生まれた木質繊維断熱材「ウッドファイバー」
ウッドファイバー株式会社は2022年12月1日をもってスマートパワー㈱と合併しました。

施工例

  1. グランドピアノの
    ある家

  2. 佐戸の家

  3. 森の栖

  4. 開く高断熱住宅

  5. 自然素材に
    こだわった家

  6. シンプルモダンな
    ホテル

■グランドピアノのある家 -吸音材・付加断熱材としてウッドファイバーを活用した家-

グランドピアノのある家

吸音材・付加断熱材として
ウッドファイバーを活用した家

第4回 日本エコハウス大賞
新築部門

2018年11月、オーガニックスタジオ新潟とコラボした「グランドピアノのある家」で「日本エコハウス大賞」大賞を受賞。(新築部門最優秀賞)建て主の要望は、リビングにグランドピアノが置ける暖かい家。エコハウスを技術・性能の側面から見ると、中間領域・風土性といったキーワードは、枠の外にはみ出してしまうが、今回そのはみ出したいろいろなものに注目することで、新潟の古民家がもっているような魅力・価値を家に付与することができたと思う。

  • i+i設計事務所
  • 代表取締役 飯塚 豊(一級建築士)
  • 1966年、東京生まれ。2004年に i+i設計事務所を設立し、木造住宅の設計を中心に活動。本の出版に伴い、地方の工務店とのコラボも増えてきている。

ウッドファイバーを
採用した設計ポイント

断熱は壁210mm屋根310mmでUA値は0.28、Q値は0.96。垂木は特殊な金物で火打ちや厚物合板を使わずに1.34倍の倍率を出し、耐震等級2を実現。また、ピアノの音の拡散と吸音をねらい、すのこ状の勾配天井に設計。しっかり吸音させるため、防湿層は断熱材の厚み1:2の位置に入れた。


リビングにグランドピアノがおける暖かい家


音の拡散と吸音をねらった天井

■佐戸の家 -エネルギーを自給自足する家-

「佐戸の家」

エネルギーを自給自足する家

「長く使う」ことを
意識して建築をつくる。

日本には木造の長い歴史があります。繫茂な風土と共生してきた我々は木を身近な存在として、建築・土木・エネルギーなど様々な形で利用してきました。人間にとって木ほど扱いやすく、多用途であり、持続的に使える建築材はないと思います。自然環境の中で建築はどういう振る舞いをするべきかを考えながら、ヒトに寄り添った道を模索したいと考えています。

  • 有限会社もるくす建築社佐藤欣裕建築設計事務所
  • 代表取締役 佐藤 欣裕(一級建築士)
  • 1984年生まれ。秋田県美郷町出身。独学で建築を学び、スイスやオーストリアのサスティナブル建築から大きく影響を受ける。第1回日本エコハウス大賞2015 大賞受賞。第18回JIA環境建築賞住宅部門 最優秀賞、地域住宅計画賞2013(自立循環部門)など環境建築分野を中心に活動。共著に「地域で建築を仕事にする」(2016 学芸出版)

包み込むような
「暖かさ」を。

室内環境を整えるには周辺の気候条件から室内の仕上げに至るまで細部にわたって考慮しなければなりません。 熱損失を少なくするだけでなく、太陽熱や夜間の冷気利用、室内の気圧差による換気、蓄熱、調湿など様々な条件を汲み入れて計画する必要があります。特筆するべきは夏場の対策。屋根に入った48㎝のウッドファイバーは盆地特有のうだるような暑さを軽減させ、冷房なしの暮らしを実現しています。暖房・給湯の熱源には太陽熱を主に木端材などのバイオマスを活用。電気は送電網に綱がないオフグリッド住宅としてエネルギーを自給自足して利己的でない豊かさと包み込むような暖かい住まいを目指しました。

壁・屋根にウッドファイバーを使用した、
佐戸の家。

薪ストーブを利用することで、ウッドファイバーが持つ高い蓄熱性能を発揮できる。

■森の栖 -エコロジー&エコノミーな住まい-

「森の栖 -つくりびとの家-」

ウッドファイバーを活用し、ストーブの暖かさを蓄える。エコロジー&エコノミーな住まい。

改めて驚かされる、
ウッドファイバーの蓄熱性。

北国でも暖房は薪ストーブ1台。暖気を効率よく家中に巡らせる仕組みは、ウッドファイバーの高い蓄熱・調湿性能だからこそ出来たもの。最初にウッドファイバーをお客様に提案できるようになって7年。弊社ではお引き渡し後も定期的に家へご訪問させていただいております。その際、お客様から輻射熱が壁に蓄熱されて快適で暖かいという話をたくさんうかがいます。「社長、家を建て替える時は薪ストーブは絶対いいですよ!」「家族全員とても満足です!」輻射熱は体の芯に行き渡るような暖かさがあると実感しております。

  • シノザキ建築事務所 株式会社
  • 代表取締役 篠崎 廣和(一級建築士)
  • 〒063-0865 北海道札幌市西区八軒5条東3丁目7-12
    TEL:011-643-1698
    FAX:011-614-9922
    http://s-machi.com/

木のぬくもりの本当のよさ。

ベースは「木」という素材の性能を理解して、センス良く提案すること。無垢材には無数の空隙があり、熱を伝えにくい性質があります。そのため、素足に感じる無垢材の質感には突板やシート貼りの床材では得られない気持ち良さがあります。人が無意識に感じている快適性を、より高めていくことが、プロとしての提案であると考えています。これからも日々新しい情報に触れ、より良い提案に努めていきたいと考えています。

■開く高断熱住宅 -温暖な静岡だからこそ、断熱性をしっかり担保し、快適で開放的な住まいを-

「開く高断熱住宅」

温暖な静岡だからこそ、断熱性をしっかり担保し、快適で開放的な住まいを。

その土地ならではの
高断熱住宅の解を追求。

窓を無くし、壁を増せば耐震上は有利になる。窓を無くし、周囲から閉じれば、みかけの断熱性能値は、より上がる。しかし、快適性は数字だけではないはず。大きな窓で周囲に思いっきり開く、明るく開放的なプランは、構造計算で安全性を担保し、三層ガラスの樹脂サッシと、熱容量の高い高密度の木質繊維断熱材を用いることで実現できる。目指すのは、風通しの良い、開く高断熱住宅。

  • 株式会社 マクス
  • 代表取締役 鈴木 克彦(一級建築士)
  • 1970年生まれ。静岡県富士市で宮大工の曽祖父から数えて四代目にあたり、工務店の代表として社員大工と共に木造建築に取り組み続ける。

最初に大工が驚く。

温暖な静岡で高断熱化に真剣に取り組むと、暖房費を簡単かつ大幅に削減することが出来る。ウッドファイバーの持つ大きな熱容量は、熱しにくく冷めにくい、温度変化が少ない住宅となり、内壁の珪藻土との相乗効果もあって、夏も蒸し暑さを抑えてくれる。住まい手はその快適さに驚くが、実は工事中の大工が、冬の暖かさと夏の涼しさを最初に実感し、作業のしやすさに喜んでいる。

自然が飛び込んでくるリビング。


キッチン後ろの窓も2mの引込戸。まさにピクチャーウインドウ。


リビングにはヨツールの薪ストーブと、モールテックスの造作キッチンを配置。 どの方向も緑に向かって開いている。

■自然素材にこだわった木造アパート -大工職人の墨付け手刻みによる匠技術-

自然素材にこだわったアパート

大工職人の墨付け手刻みによる匠技術

身体に良い空間を追求

壁が暖かいと体感温度が違うというのは、このエコアパートの暖かさ、涼しさの大きな説得力につながっています。このエコアパートを建てることを検討したいという話もいただいている。環境にやさしく健康に良いアパートに共感いただける方とつながり、エコアパートを他地域に広がってくれたらという思いがあります。

  • 施主様:大澤産業株式会社
  • 建設地:北海道石狩郡当別町白樺町60番地
  • 構造:メゾネットタイプ4戸/木造2階建
  • 床延面積:62.1㎡(1F/LDK+土間12.5帖 2F/洋室7.5帖/5.3帖ウォークインクローゼット3.5帖)

身体によいアパートを作るために自然素材にこだわりました。

厳冬期の外気温がマイナス15℃を下回る時でも驚きなのは、朝起きた時に室内の温度が+12度程度までしか下がらないことでした。 水道凍結防止の水落もしたことがなく暖かさを実感しています。 シックハウス、アレルギー、アトピーのお子さんを持っている方が転居されてくることがありますが、8割近くの入居者が症状がでなくなったと聞いています。 以前マンションに入居されていた方からは、結露に悩まされていたのですが、全く結露せず、乾燥しすぎることもなく湿度がちょうどいいと聞いています。 各部屋の前の菜園で取れた作物で発酵食品を作っている方からは、発酵がとても順調に進む。建材が自然素材の家は人も酵母も元気にしてくれるんですねと聞いています。

■落ち着きのシンプルモダンなホテル -地元産足寄カラマツ材をふんだんに使用-

落ち着きのシンプルモダンなホテル

地元産足寄カラマツ材をふんだんに使用

自然の息吹を感じる

足寄町は、森林面積が11万6000haの木の町で、カラマツ人工林が1万2000haということもあり、地域に根付いたホテル建設のために自然の息吹を感じられる木造建築にこだわりました。

  • 施主様:ホテルレウスアショロ
  • 建設地:北海道足寄郡足寄町北3条1丁目3-1
  • 構造:木造(軸組金物工法)
  • 敷地面積:2553.42㎡
  • 建築面積:570.59㎡
  • 延床面積:1053.25㎡(階数:2階)

木の良さと地産地消にこだわったホテルにするために

足寄町は、木の町で森林面積が11万6000ha、カラマツ人工林が1万2000haということもあり、地域に根付いたホテル建設のために木造にこだわりました。木の本来持っている良さと地産地消にこだわったホテルにするために、ウッドファイバーを外壁に90mm使用しました。
お客様からは、「木の心地よい香りがして落着く。木のぬくもりが暖かい。」と好評です。 また、冬に室内が暖かくなったため暖房を停止しても、―10℃を下回る外気温にかかわらず、翌朝チェックアウトするまでエアコンを稼働させなかったと、木造ホテルの暖かさにおどろきました。との声もいただきました。 当ホテルは木造躯体とウッドファイバーにより蓄熱性が高く温度変化が緩やかだということを実感しております。 地産地消にこだわったアショロのカラマツのぬくもりを多くの人に体験していただきたいと考えています。